本日の日経新聞に、なかなか衝撃的な数字がでていました。
記事によると、「今世紀中に人類の最長寿命が130歳まで伸びる確率は13%」だそうです。
読んですぐに思ったのは、『そんなに長く生きたくない』でした。もちろん、“長生きすればするほど、もっと長く生きたくなる”というのが人間の性だとは思います。
ですが、長生きするということは、中年以降の人生が長くなるということです。良いこともあるでしょうが、私にはデメリットの方が多いと感じてしまいます(味覚だけは歳をとっても衰えないそうなので、それだけが救いですが)。
長く生きるには、その分の収入を確保し続ける必要がありますが、にもかかわらず自分自身のパフォーマンスは落ちる一方というのが現実です。周囲の人に迷惑をかけることもあるでしょう。
そうなる前に、少しずつ社会から引退していくのが理想と思っていましたが、その後の人生が長すぎるのはつらい。おひとりさまであったり、伴侶に先立たれた場合、孤独に悩むことにもなるでしょう。
記事には、経験が生かせる職業教育や、地域に根差した観光の支援など、高齢者が役に立てることがたくさんあると書いていますが、実際はどうでしょうか。
そういうわけで、住宅の設計をしていると、どちらかというと楽しいことばかり経験させてもらっていますが、これからはもっと高齢者の方々に寄り添った活動もしていく必要があると感じた次第でした。というよりも、優秀な化学者の皆様には、寿命を延ばすのではなくて、老化を遅らせる秘薬のようなものを発明してもらえないものでしょうか。例えば、50歳になっても20代のような肉体のままとか。これこそ人類の見果てぬ夢でしょうね。不老不死への憧れ……
年始早々後ろ向きな話になりましたが、今月も『住まいの相談会』を開催します。高齢のご両親が心配な方、あるいは自分自身が既に高齢で、住まいの処理に悩んでいる方、そんな方も歓迎です。
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