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福崎町古民家再生プロジェクト(1)

リノベ後の写真はこちらから!

古民家再生 建築家 リノベーション まちづくり
瓦屋根が連なる様子に味わいがあります。

以前、報告した福崎町の古民家プロジェクトですが、諸事情により、新しい物件を対象に行うこととなりました。今回の建物は、福崎駅から約1キロと近く、より町の中心部と言えます。

 

いろいろな古民家リノベーションの事例を見ていると、間取りや設備が、古い日本家屋の使い方から抜け出せていないものが多いようです。しかし、実際にそこで生活する施主のほとんどは、着物を着るような生活をしているわけではなく、あくまでも最新の設備を採用した現代的な生活を望まれています。

 

縁側や土間など、残せるものは残しつつ空間を有効活用し、耐震強度や断熱性能も高める。すべての要素を満たす事例になればと思います。


古民家再生 建築家 リノベーション まちづくり
空中に電線が走っていなければ、もっと街並みも良くなるのでしょうが。。

建物自体はそれほど大きくないのですが、姿かたちはとてもよく、無理に外観に手を加えずとも、元の良さをいかしたデザインができそうです。

特に、このような立派な古民家は、柱や梁はあまり傷んでおらず、それらを活かすことで下手な新築よりもはるかに上等な仕上がりとなるところが、醍醐味と言えます。一度取り壊してしまうと、よほど費用をかけない限り、満足度の高い家にはならないでしょう。

 

古い建物で心配な断熱については、壁・天井・床下すべてに念入りに仕込む必要がありますが、このような大規模なリノベーションにおいては、既存の仕上げをすべて取り払うので、施工しやすいというメリットがあります。

 

 

 


古民家再生 建築家 リノベーション まちづくり
全体的に状態の良い既存の軸組

耐震補強も大きなテーマとなります。ご覧のとおり、柱と梁の間は土壁という昔ながらの仕様ですが、今後、より詳細な調査をして、有効な耐震設計を行います。

「耐震」と「断熱」これは、新築住宅に欠かせない要素ですが、古い建物のリノベーションでは諦めてしまう方も多いようです。ですが、長く住み続けるためには、このテーマは避けては通れないので、高付加価値な家となるよう設計していきます。

急増している、空き家問題の解決にも欠かせない視点です。

 


古民家再生 建築家 リノベーション まちづくり
可愛らしい見た目の蔵

古い建物には、蔵があることが多いのですが、こちらもそうです。どのように活用するのが良いか、現在思案中。

木の扉とか、すべてが可愛らしく作られているので、使えるものはどんどん再利用していきたいと思います。


古民家再生 建築家 リノベーション まちづくり
当時と変わらないレトロなガラス扉

元々は医院だったこともあり、当時を思わせるさまざまな物がまだ、残ったままになっています。これらもデザイン的に再利用できそうなものは残していきたいです。


「古民家を再生して宿泊施設やカフェにしたい」「古民家をリノベーションした家に住みたい」最近こんな相談が多くなっています。

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