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ランドクルーザー70シリーズ再々販売

今日はクルマの話題をひとつ。先週、トヨタがランドクルーザー70シリーズを復刻販売すると発表しました。しかも、限定販売ではなくカタログに載る継続販売です。9年前にも再販売されたので、正確には再々販売ということになりますが、その時の仕様とはいろいろと違っています。

私の目を引いたのは、そのデザインの秀逸さです。基本的にはオリジナルのデザインをトレースしているのですが、やはりそれだけでは現代的なカッコよさを感じさせることはできないので、ディテールにアレンジが加えられていました。

特に丸型のLEDヘッドライトは、よりレトロっぽさを演出しており、ハードな印象になりがちなクロスカントリー車にオトナの余裕みたいなものを付与しているようにも感じます。

 

こういう、かつて存在した完成度の高い性能、デザインのクルマを現代のお客さんの要望に沿うような変更を加えて販売できるところに、トヨタの底力のようなものを感じますね。実際、本当に完成度の高いモデルがあれば、時代を経てもそれを欲しがる人はいるので、少量ではありますがビジネスが成り立つということでしょう。

建築の世界にも、そのような流れは生まれてきており、構造体としてしっかりとしており、デザインも世界的に高い評価を受ける日本家屋を、現代的にリノベーションする楽しさ、醍醐味を知るひとが増えています。マンションリノベーションもそうです。これらは、ベースとなる空間は、比較的単純で、型にはまったものです。それを現代的な感性でアレンジするところに面白さを見いだしているのです。クラシック音楽も、曲は100年位前に書かれていますが、いまだに多くの音楽家が様々な解釈で演奏し、そこからさらに新しい魅力が生まれたりしています。

本当に完成度の高いものは、それ自体に価値があります。単に新奇なものを数多く生みだすことを目的とするのではなく、少し高価でも良いものを残すという行動がこれから求められでしょう。

 

 

ただ一点、どうしても残念なのは、やはりオートマのみでマニュアルの設定がないことです。愛車のBRZ(MT)を手放すつもりはありませんが、4人しっかりと乗れるところに魅力を感じたのに。。


ガレージハウス ランドクルーザー70 建築家
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